歯周病は「沈黙の病気」とも呼ばれ、気づいたときにはかなり進行していることが多いです。歯周病が進むと歯周病菌が血液に入り、心臓病・糖尿病・認知症・肺炎などを悪化させることもあります。
日頃からしっかり予防して、お口の健康を保ちましょう。
歯周病が進行すると、
✅炎症が全身に広がることで血管や臓器にダメージを与えます。
✅細菌が血液中に入り、心臓や関節に影響を及ぼします。
✅免疫バランスが崩れ、病気のリスクが増加します。
このような理由で歯周病は「全身病」ともいわれます。歯ぐきの健康を守ることは、全身の健康を守ること。毎日の歯磨きと定期的な歯科検診で、健康な体を維持しましょう。
歯周病が関わるさまざまな病気
糖尿病
歯周病の炎症性物質が血液中に入るとインスリンの働きを低下させるため、血糖値が下がりにくくなります。
肥満
肥満の人は歯周病になりやすく、また歯周病がメタボリックシンドロームを誘発しやすいという悪い相乗効果があります。
心臓病
歯周病が引き起こす動脈硬化により、心臓に血液を送る血管が狭くなったり(狭心症)、詰まったりします(心筋梗塞)。
認知症
歯周病が引き起こす動脈硬化は、脳血管性認知症の原因になる可能性があるとされています。
骨粗しょう症
歯周病で歯を失うことにより、バランスよく食事することが難しくなるため、身体全体の骨密度が低下しやすい傾向にあります。
低体重児出産・早産
歯周病により、歯周病菌や炎症物質が子宮の収縮を早めることで低体重児出産や早産のリスクが高まると言われています。
脳梗塞
歯周病菌が心臓の血管に入り込み血栓を作って脳に送られると、脳血管が詰まり、脳梗塞の発症リスクが高まります。
誤嚥性肺炎
誤嚥性肺炎を起こした人の肺から歯周病原因菌が高い頻度で見つかることから、歯周病と肺炎は強い関連性があるとされています。