こどもの話
2018/11/21

乳歯のむし歯の恐怖

乳歯のむし歯はとても進行が早く、数ヶ月の間に急に大きな穴が開いてしまいます。
しかも数本の歯が同時にぼろっと崩れるのが特徴で、かみ合わせが悪くなってしまう原因にもなります。
それでも、まだ痛がらないという子どもも多いのです。
むし歯があることに気づかずそのままにしてしまうと、むし歯菌が根まで達してしまい、やがて夜中に急に痛みだしたり顔が腫れて熱がでるほど悪くなることがあります。

乳歯のむし歯は永久歯にも影響します。

乳歯のときに、すでにむし歯菌が増えた状態になっているため、むし歯が多かったお子さんは永久歯もむし歯になりやすいことがわかっています。

初期のむし歯を見つけるには

悪化して痛みなどが起こる前に、むし歯を早めに見つけ、きちんと治療しましょう。
そのためには、普段の歯みがきでお口の状態を見てあげることが大切です。
1.毎日お口のなかを点検しましょう
お父さん、お母さんが仕上げ磨き、仕上げフロスの時に点検してください。
2.ミラーやピンセットを用意しましょう
歯磨きを嫌がる時は”歯医者さんごっこ”をする雰囲気をつくり、一緒に遊ぶ感覚でやってみてください。
3.むし歯ができやすいのは「歯の間」や「奥歯の溝」
歯と歯の間や奥歯の溝は歯ブラシでは磨きにくいため、磨き残しやすい部分でもあります。
特に注意して見てあげて、仕上げ磨きの時にも丁寧に行ないましょう。
また、定期的に歯医者さんでも診てもらうと早期発見やむし歯予防ができます。

引用元:
むし歯・歯周病 花田信弘・井田亮・野邑浩美著 小学館刊
お母さんに知ってほしい子どもの口と歯のホームケア 医歯薬出版(株)発行