こどもの話
2018/12/12

歯並びのよい子になってほしいなら

お子さんの歯並びの良し悪しは遺伝もありますが、生活習慣が大きく関わっています。どうせ永久歯に生えかわるのだからと悪い歯並びを放置するのは大きな間違いです。親御さんの心がけ次第で、お子さんの未来にきれいな歯並びを与えてあげることもできるのです。

歯並びの良い子に育てるためにこんなことに気をつけましょう

乳歯のむし歯

乳歯がむし歯になって抜歯した場合、そこに隙間が空きます。すると隣り合う歯が移動・傾斜してきてしまいます。そうなると、次に生えてこようとする永久歯はスペースがなくなり、歯列の内側や外側に生えてきたり、斜めに生えて歯並びが悪くなってしまいます。

お口まわりの悪い癖

口呼吸のクセがある子はいつも口を開けているため、歯を唇で押さえる力が弱くなり、出っ歯やすきっ歯、受け口を引き起こしやすくなります。この他に「前歯で下唇を噛む」「舌で歯を押す」「頬杖をつく」などの癖は、どれも歯や顎の正しい成長を妨げるので注意が必要です。

しっかり噛んで食事を

近年の子どもの食事は、軟らかいものが中心となっている傾向にあります。しっかり噛まなくても食べられるメニューが増えているため、顎の骨が十分に発達せず顎が小さくなってしまい、歯がきれいに並ぶスペースが足りなくなって、歯並びが悪くなってしまうのです。

食事中の姿勢に注意

食事中に足がブラブラしていると、噛む力が弱くなることが解っています。また、足を崩して食事をしていると、体の軸がずれた状態で噛むことになるので、顎の発育に悪影響が出るだけでなく、脊椎など、全身がゆがむ原因になります。できるだけ正しい姿勢で食事をさせましょう。

日頃の姿勢が顎の形を決める

猫背の子や、首がガクッと前に出て、下顎がさがり、口がポカンと開いたような脱力姿勢の子も増えてきているようです。他にも首が左右どちらかに傾いでいる子もいますが、このような姿勢の悪さは、顎の形と非常に深くかかわってくるので気をつけましょう。

顎の形をゆがめる癖

顎をゆがめる癖のナンバーワンが指しゃぶりです。しかし、2才頃までの指しゃぶりは生理的なものなので問題はありません。3才を過ぎると乳歯の歯並びに多少の影響がでますが、4才になるまでにやめさせれば永久歯への影響はほとんどありません。