歯とからだの話
2018/12/10

喫煙がお口に及ぼすこわい影響

歯周病になってしまう最大の原因は「喫煙」であることをご存知ですか?
タバコの煙には数千もの化学物質が含まれていて、そのうちニコチンや発ガン性物質などの有害物質は200種類を超えると言われています。
喫煙者は口臭や歯にヤニがついて汚く見えるだけでなく、歯周病やむし歯にかかりやすく悪化もしやすいので、非喫煙者に比べて治療しても治りにくくなることがわかっています。

お口の中はこんな危険に!

■歯周病を発症・進行させる
タバコの中に含まれるニコチンや一酸化炭素の影響により、血行不良、免疫力の低下が起こり、歯周病を発症・進行させやすくなります。
■歯垢がつきやすくなる
タバコのタール(ヤニ)が歯の表面にこびり付き、歯が汚く見えてしまいます。
歯垢がヤニの付いた部分に停滞しやすくなるため、むし歯の一因となります。
■ビタミンCが欠乏する
タバコを1本吸うと、1日に必要なビタミンCがすべて破壊されるともいわれています。
ビタミンCは、体のさまざまな組織にとって欠かせないものです。
■むし歯ができやすくなる
喫煙によって歯周病が進み、歯ぐきが下がって、それまで歯ぐきに隠れていた歯根が露出してきます。
歯根は抵抗力が弱いため、むし歯になりやすいのです。
■歯ぐきが黒くなる
タバコの成分が歯ぐき内にあるメラニン細胞を刺激し、メラニン色素が歯ぐきに定着してしまうため、日焼けしたようにどす黒くなっていきます。
■口臭がひどくなる
喫煙が習慣になると、タバコのニコチンやタール臭を唾液が洗い流しきれなくなり、口臭を発生させます。
これに歯周病が加わるとさらにキツイ口臭になります。

禁煙をするのが一番の近道ですが、難しい場合は一層丁寧な歯みがきを心がけてください。
また、定期的に健診も受けましょう。