こどもの話
2018/11/28

唾液と食事の関係

なくてはならない「唾液」

むし歯にならないために、普段の歯みがきやお父さんお母さんの仕上げ磨きはもちろん大事ですが、毎日の食生活を見直しをすることもむし歯予防対策になります。
そして食生活と密接に関わり、乳歯をむし歯から守ってくれるのが「唾液」です。

唾液にはたくさんのメリットがあります。
食事の時には消化を促して食べかすを洗い流します。
そして食後は酸性になったお口の中和し、歯の表面にある小さなむし歯を治すほか、歯のエナメル質も強くしてくれます。
このように、唾液は重要な役割をもってるのです。
よく噛むことで唾液がたくさん出ますので、食事の時はよく噛んで食べましょう。

子どもの「水分不足」に注意!

子どもは年齢が低いほど、体重1キログラムあたりの水分やエネルギーの必要量が多くなります。
これは身体を維持し、成長していくために必要なためです。
水分は体重1キログラムあたりにすると、大人の3~4倍は必要。
そのため、子どもにとって水分をとることは大切になります。
毎日の生活の中で水分が不足しないように注意しましょう。

食事の中でできる「むし歯予防」

子どものうちは色々な物を食べさせると良いですが、食べ物によって歯に作用するものがあります。
例えば、でんぷん質のお芋やご飯は歯につきやすいですが、繊維がたくさん含まれた野菜を食べると、繊維質が歯とこすれて歯の掃除になります。
また、麦茶や水を飲むことで歯についた食べかすを洗い流せます。
しかし、食事中の水分摂取は流し込んで食べることにも繋がりやすくなります。
口に入れたものをよく噛んで、飲みこんでから水分をとる習慣にしましょう。

引用元:
きれいな歯をつくる 大人のためのデンタルブック 倉治ななえ監修 大泉書店刊
親と子の健やかな育ちに寄り添う乳幼児の口と歯の健診ガイド 第2版 医歯薬出版(株)発行
いい歯健康法 春夏秋冬 大阪府歯科保険医協会編 かもがわ出版刊