
しかし、そのまま放置しておくと、血清が石灰化して歯石がセメント質に沈着します。そして、睡液中のカルシウムやリン酸と結合して、より強固な石が歯茎や歯の下方部分にできてきます。これらの沈着物が歯石といわれ、歯を磨いただけでは取れません。歯石はほかの臓器、たとえば腎・肝・唾液管などに沈着する石と同じような異物です。この異物を放っておくと、痛みを伴ってきます。ほかの臓器は内部で閉鎖されていますが、歯石は幸か不幸か、歯茎が外部へつながっていますので急性症状があっても、一部が外部への逃げ場を持っているため、症状がひどくなりません。そのため、放置している人が多いのです。
まずプラークの除去を治療する際には、このような異物はきれいに除去し、感染予防のために口の中を清潔にして治療を行うのが原則です。長期間放置したままでいる人は、下顎の前歯部の裏側や、上顎の奥歯の表面などに歯石がピッタリと沈着しているケースがみられます。これは、歯茎を痩せさせたり、ポケットの中の歯石はさらにポケットを深くしたりして、歯をグラグラにしてしまう原因になります。
歯周病にならないようにするには、歯石を放置しないようにすることです。そのためには、歯周病の原因であるプラークの段階で早いうちに除去することが大切になってきます。 |