寝たきりの人に訪問診療 食欲がでれば生きる意欲もわいてくる!!
厚生省は、八十歳になっても自分の歯が二十本以上あれば、何でも食べることができ、健康に老後を過ごすことができるということで「八〇二〇運動」を提唱していますが、現状は「八〇〇五」です。 しかし、自分の歯が少なくても入れ歯を入れて、しっかり食べることができれば、健康で過ごすことも可能です。
脳梗塞(のうこうそく)や脳血管障害などの後遺症、全身疾患などで、食べたり、飲み込んだりする機能が低下することがあります。 のみ込むことがうまくできないお年寄りは、誤って肺に入り込んだ食べ物からバクテリアが繁殖したり、バクテリアを多く含む唾液が肺に入ってしまうことが原因で肺炎を起こすことがあります。 嚥下(えんげ)性肺炎あるいは誤嚥(ごえん)性肺炎といわれ、これが原因で死亡する場合もあります。 そのため、口腔ケアは大変重要です。
そこで、寝たきりなどで通院できない方のために、歯科医師や歯科衛生士が患者さんの家や施設などを訪問し、治療や口腔(こうくう)衛生指導をする制度(訪問歯科診療)があります。 体力が低下して寝たきりになったお年寄りが、訪問診療で入れ歯を入れると、口から食事が摂れるようになって栄養状態が改善され、体力が回復したという例もあります。 体力が回復すると床ずれまで治り、さらに身の回りのことができるようになった方もいます。 通院できないために歯科医療を受けられなかった寝たきりのお年寄りこそ、歯科医療の必要があるのです。 ご相談は当医院へお気軽にどうぞ。
参考文献:いい歯健康法 春夏秋冬 かもがわ出版刊 大阪府歯科保険医協会