「歯周組織」は、歯を支えている組織の総称です。簡単に言えば歯がしっかりとお口の中に立っていられるように支える“土台”のことです。
見えにくい部分ですが、歯が健康で長持ちするために欠かせない大切な“支え” なのです。
歯はチームで支えられています
「歯周組織」は歯を支えている土台の部分のことを言い、次の4つのパーツに分かれています。
❶ 歯肉:歯のまわりを取り囲んでいるピンク色のやわらかい部分です。
❷ セメント質:歯の根っこの表面をおおっている硬い組織で、歯根膜とくっついて歯を支えます。
❸ 歯根膜:歯の根っこと骨の間にあるクッションのような組織。噛むときの衝撃を吸収し、歯に伝わる力を調整してくれます。
❹ 歯槽骨:歯を支える骨の部分です。歯が抜けると、この骨もだんだん減っていってしまいます。
これらがチームとなって歯をしっかり支え、お口の健康を守っているのです。
大切な歯周組織を守るには?
◆毎日のケア:歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやフロスを使って細かい汚れも落としましょう。
◆定期的なクリーニング:歯科医院でのクリーニング(PMTC)や歯周ポケットのチェックを受けることで、早期発見・早期対処が可能になります。
◆生活習慣の見直し:喫煙やストレス、糖尿病は歯周病のリスクを高めます。体の健康とも密接に関係しているのです。
家にたとえれば、歯は柱。歯周組織はその柱を支える基礎や地面です。いくら立派な歯でも、支えが弱ってしまえば倒れてしまいます。
目に見えにくい部分ですが、ここが健康でなければ本当の意味で “いい歯” とはいえません。一本でも多く、ご自分の歯でしっかりと噛める未来のために、歯科医師がしっかりとお手伝いします。