お口の中の話
2020/09/27

いつのまにか忍び寄るこわ~い歯周病

歯周病はむし歯と違い、初期のうちは痛み等を伴わないため、なかなか自覚症状を持ちにくい病気です。そういったことから歯周病は別名“サイレントキラー(静かなる殺し屋)”と呼ばれています。
気がついたときには手遅れで、歯を抜くしかない最悪の状態になりかねない静かに進行していく恐ろしい病気なのです。

知らぬ間に忍び寄る歯周病

歯周病になってもかなり進行するまで特に目立った症状が現れません。そのため成人の8割が歯周病にかかっていると言う説もあるほどの病気なのに、意外に歯科医院で治療を受けている人は少ないようです。
歯周病は口の中だけの病気と軽く考えてはいけません。歯周病菌や菌の出す毒素が血流に乗って心臓に運ばれたり肺に入ったりすることで、全身疾患を引き起こすおそれさえもある病気なのです。
歯周病は、手遅れになる前に、なるべく早く治療をすることが大切です。自覚症状がないと言っても少し注意すると気づけるポイントがいくつかあります。

あなたは大丈夫? 歯周病セルフチェック

□ 朝起きたとき、口の中がネバネバする
□ ブラッシング時に出血する
□ 口臭が気になる
□ 歯肉がむずがゆい、痛い
□ 歯肉がピンク色ではなく赤く腫れている
□ 硬い物が噛みにくい
□ 歯が長くなったような気がする
□ 歯間に隙間ができて食べ物が挟まる

※1つでも当てはまったら歯周病が進行している可能性があります!

歯周病を防ぐには?

歯周病の進行を防ぐには、いかに歯ぐきの炎症を食い止めるかがカギになります。炎症の元凶となる歯垢(プラーク)には億単位の細菌が含まれており、この中に歯周病を引き起こす歯周病菌も存在します。毎日のブラッシングで歯垢をしっかり落とすことが歯周病予防対策の基本です。
さらに半年ごとに歯科医院でお口のクリーニングをお勧めします。