お口の中の話
2019/02/28

それって顎関節症かも?

顎の関節がうまく動かせなかったり、食べものをかむときに痛んだりする人は、顎関節症の恐れがあります。
軽症なら自然に治ることもありますが、放置しておくと重症化して、めまいや耳鳴り、肩こり、歯や舌の痛みが続いたり、口が開けられずに食事が摂れなくなったりすることもあります。

日本人の半数近くが発症すると言われる顎関節症。最近は20~30代の女性を中心に、顎関節症の患者が増えています。
女性は筋肉の緊張やストレスに対して感受性が高い上、男性に比べ骨格や筋肉が弱く、顎関節症になりやすいと言われています。
普段の生活習慣や癖によって顎関節症を引き起こすこともあるので、チェックしてみましょう。

顎関節症リスク度チェック

□ 歯を食いしばる癖がある
□ 歯ぎしりをする
□ 歯をカチカチ鳴らす
□ うつぶせ寝の習慣がある
□ 歯並びやかみ合わせがよくない
□ 一日中ガムを噛んでいる
□ ものを食べるとき左右どちらかだけで噛んでいる
□ 奥歯が抜けたまま放置している
□ スマホや携帯を長時間使用する

顎関節症かも?と思ったら…

「口が開けにくい」「食べ物を噛む時に痛みや異常を感じる」「食事をしていると顎がだるい」「口を動かすと顎関節に痛みがある」「かみしめると顎関節が痛い」などの症状が何日も続くようなら、まずは歯科医に相談してみましょう。
歯科では、食いしばりや歯ぎしりなどの生活習慣の確認から、歯の磨耗、かみ合わせの異常、顎関節の動きや雑音など、さまざまな視点から検査を行います。
慢性的な偏頭痛や耳・鼻・のど・だ液腺の病気、慢性関節リウマチといった病気でも顎のあたりが痛むことがあります。
また、親知らずの炎症や歯周病でも同じように痛むことがありますので、他の病気と区別をつけるためにも早めの検査がおすすめです。