お口の中の話
2018/12/10

”かくれプラーク”は歯周病の温床です

「プラーク」とは、歯垢(細菌のかたまり)のことです。
歯と歯ぐきの間にある「歯周ポケット」の隙間にできるプラークは、歯周ポケットの壁(歯の根)にくっついているものと、歯周ポケットの中にたまっているものに分けて考えることができます。
これらの隠れたプラークが作る歯石は、歯ぐきの上の目に見える歯石と違って、毒素をたくさん含んでいます。
歯周ポケットに溜まっている隠れたプラークには、らせん菌やスピロヘータのような、自分で活発に動く細菌も含まれています。
それらの細菌が歯周病(歯周炎や歯肉炎)の原因となり、歯や歯ぐきを侵してしまいます。
「プラーク」とひとまとめにしていますが、歯周ポケットに隠れたプラークの毒性は、歯肉の外の目にみえるプラークの何十倍にもなります。
では、これらを防ぐためにはどのようにすればいいのでしょうか。

定期的なクリーニングと毎日のケアで改善しましょう

治療によってそのときは治まっても、ケアを怠ると再び歯周ポケットができてしまうことがあります。
歯周ポケットは、溝が深ければ深いほど溜まったプラークを掃除することも難しくなります。
そのため毎日の歯みがきなどによるプラークコントロールと、定期的なプロによる歯や歯ぐきのクリーニングをおすすめします。
この二つを根気よく行うことで歯周ポケットは改善していきます

歯周ポケットが深くなると…

歯周ポケットを放置していて深くなってくると、食べカスや歯周病菌などの細菌が侵入しやすい状態になってしまいます。
そのため、口臭がひどくなったり、さらに進行すると歯がグラつくことがあり、最終的には歯が抜けてしまいます。
歯ぐきが赤い・腫れている・歯みがきの時に血が出る・歯が浮いているような気がする・口臭がする等の症状は、歯周病の初期段階である歯肉炎になっている疑いがあります。
悪化させないためにも、一度歯科で診てもらいましょう。