お口の中の話
2018/10/24

正しく噛む習慣をつける

顎の関節がおかしい、口を大きく開けると痛い、顎がカタカタ鳴る、顎が痛くてあくびができない、首や肩のコリ、耳の調子の悪さ……。これらは、顎関節症の特徴的な症状です。

頭痛や腹痛の原因がさまざまなように、顎関節症の原因もさまざま

たとえば、
①顎の使い方が悪かったり、むし歯や歯周病によって、左右でしっかり噛めない。
②歯並びや上下の歯の噛み合わせが悪い。
③歯ぎしりや硬いものばかり食べることによる筋肉疲労。
④生まれつき関節の形に問題がある。
⑤事故や打撲。
また、ストレスや体の不調などが影響していることもあるようですが、はっきり解明されていない部分もあります。

治療法について

治療法は原因によって異なるので、精密検査が必要です。
噛み合わせの調整、スプリント装置を口に入れる、薬物投与(鎮痛剤や筋弛緩剤)、理学療法(湿布や電気刺激など)などがあり、心身医学的な治療が必要になることもあります。
顎関節症は慢性の疾患ですから、治療は即効的なものではなく、治療期間が長引くことが多いので、あせらず根気よく治療することが大切です。
顎関節症と勘違いする慢性関節リウマチや耳下腺炎、三叉神経痛など、紛らわしい病気もあるので、自己診断は禁物です
日本の子どもは欧米に比べ顎関節症が少なかったのですが、年々増加の傾向にあります。軟らかいものを好んで食べることが、顎の筋肉を弱くしているのではないかとも推測されています。
小さいときからしっかり噛む習慣をつけることが、顎関節症の予防にもなります。
テレビを見ながら正面を向かずに食べたり、唇を閉じないで行儀悪く食べることは、悪い噛み合わせをつくる原因になります。
普段から正しい姿勢でしっかりと噛む、そして、お口の健康に気を配ることを家族で心がけましょう。

顎関節症の症状改善に役立つマッサージ&ストレッチ

マッサージ


①こめかみやその周りを小さな円をかくようにほぐす。
②頬や顎の関節部分を小さな円をかくようにほぐす。
③首のうしろから前へゆっくりと移動するようにほぐす。

ストレッチ

指を縦に3本そろえて口の中に入れる。
縦に入らなければ斜めでもOK、無理をしないこと。
顎が少し痛いところで1分間そのままに。
無理ならば20秒くらいから試しましょう。
指を出して口を閉じる。これを1日何回か繰り返す。

引用元:
歯で泣く人 笑う人 本田里恵著 医歯薬出版㈱刊