歯の健康のためには安い投資!?
歯ブラシの交換時期ってあるの?

現在、日本では、年間約二億本強の歯ブラシが売れているそうです。二億本というと、とても多いと思いますよね。しかし、いまの人口から単純に計算すれば、一人当たりの使用量は、一年に二本です。一本の歯ブラシを半年もだいじに使っていることになります。

 つねに口の中を磨いている歯ブラシは、いつも湿気があるので、想像以上に雑菌の温床となります。一〜二ヵ月使った歯ブラシが、新品のものにくらべてずいぶんと黄ばんでくるのはそのためです。また、最近は毛質も改良され、しっかりしていますが、やはり細い毛ですから、すぐに毛先が曲がったり、ほぐれたりするのは避けられません。

そういう状態の歯ブラシを使うことは、いろいろな面で危険です。口の中に菌を繁殖させることになったり、毛先が汚れている部分に的確に届かなかったりすると、毎日の歯磨きが無意味どころか、有害なものにさえなってしまいます。歯磨きが、歯の病気を促進してしまうような事態だけは避けたいものです。そのためにも、歯ブラシはこまめに新しいものに換えることです。


 あなたが使っている歯ブラシが、黄ばんできたり、毛先が変形してきたら、すぐに取り換えてください。毎日使っているものだけに、なかなか変化に気付かないので、つねに新品の歯ブラシを横に置いて、見くらべてみるといいかもしれません。個人差はありますが、適したブラッシング効果と、清潔な状態の保持を考えると、十日から二週間程度で換えるのが理想的です。

●磨く部分によって、器具を組み合わせる

 全体的に歯の表面を磨くには、三列植毛の歯ブラシや電動ブラシがいいでしょう。つぎに、三列、または二列のブラシで歯と歯の間、歯と歯ぐきの間のポケットをていねいにブラッシングします。いずれの場合も、毛の硬さは「ふつう」がいいでしょう。柔らかすぎても歯垢が落ちませんし、硬すぎても歯がすりへるだけです。  歯間にはさまったものはデンタルフロスか歯間ブラシを使います。デンタルフロスはゆっくりと丁寧に扱えば、歯ぐきを痛めることもなく、すぐに慣れますので、ぜひ習慣にしましょう。  最後に、三列ブラシで、歯ぐき全体をマッサージするようなブラッシングで仕上げます。

 

●デンタルフロスの使い方
30〜40CMの長さに切ったデンタルフロスの両端を両手の中指に巻きつける。さらに親指と人差し指ではさみ、ゆっくりと歯間にいれて、歯の側面をこする。
ノコギリを引くように、前歯は前後に、奥歯は左右に動かす。


 

参考文献: きれいな歯の作り方 ごま書房刊 田北敏行