お口の中の話
2020/05/26

気づいた時にはもう遅い?若い人でも歯周病に警戒を!

歯周病は中高年の病気を思っている人も多いようです。しかし近年では若年層にも歯周病患者やその予備軍が増えていて、10代の若者の約50%が歯周病の一歩手前の歯肉炎にかかっていたり、20代でも約20~30%が歯周病に感染していると言う報告もあります。
歯周病は決して加齢だけが原因ではないのです。

若くても歯周病に!

歯周病は、歯ぐきに腫れや出血があり、放っておくと膿が出たり時には強い痛みを伴い、最終的には歯がグラグラになって抜けてしまう感染性の病気です。歯を失う原因は、むし歯より歯周病のほうが多いと言われています。
その中でも、小学生から30代までの若い人も発症してしまうものを「侵襲性歯周炎(しんしゅうせいししゅうえん)」と呼びます。

その原因は、現代人の体質や特定の歯周病菌にあることがわかってきました。
また遺伝や夫婦間・親子間の感染なども考えられます。
そのためお子さんであっても、このような歯周病にかかってしまうことがあるのです。
侵襲性歯周炎は、通常の歯周病よりも進行が早いのが大きな特徴です。
中高年に多い慢性歯周病は、長い年月をかけて徐々に進行していきます。それに対して侵襲性歯周炎は、短期間で急速に進行して気づかない間に重度の歯周病になっていることもあるので注意が必要です。

歯周病を早い段階で発見するには?

明らかな症状が出るむし歯と違って、歯周病は自分では気づきにくいものです。
そのため、受診のタイミングが遅れて、すでに重症化してしまっているケースも少なくありません。手遅れにならないためにも、若いうちから定期的に歯科検診を受ける習慣をつけましょう、
まったく自覚症状がなくても早期に歯周病を発見でき、すぐに歯垢や歯石を取るなどの治療を受けられるので、歯周病の進行を防ぐことが可能です。

あなたの「歯周病度」CHECK!

□ 家族に喫煙者がいる
□ 肥満ぎみ
□ ストレスをためやすい
□ 親が歯周病だ
□ 甘いものが大好き
□ 毎日ブラッシングをしていない
□ 長期間歯科医院を受信していない
□ 歯ぎしりするクセがある