親知らずはどうして抜いたほうがいいの?

皆さんは人間の歯が何本あるかご存知ですか?中央から奥の歯に向かって数えてみてください。
上下左右の歯の数は大体同じですのでどの部分を数えてもかまいません。前歯が二本、次に犬歯があり、その後ろには小臼歯という小ぶりの奥歯が二本、そして奥歯(大臼歯)が二本で合計七本、これが上下左右あるので四倍すると二十八本ということになります。
 自分の歯を見て、あれ!と思われた方もいらっしゃると思います。奥歯が三本、そうです、その三本目の奥歯が実は親知らずなのです。
親知らずは、だいたい20〜23才くらいの時に全部で上下4本生えてきます。歯肉が何となくむずがゆい、歯肉が痛むなどの症状があって生えてくる場合もありますが、まったく症状がなくて気がつかないうちに生えていたという場合もあります。
もともと親知らずがない人もいますが、歯はあるのに何らかの理由で生えない場合もあります。

隣の歯にダメージを与えることも
 歯は顎の骨の中で形作られ、「やがて生えようと歯の頭の方向」に少しづつ進む性質があります。
生える余裕がある場合には何ら問題は起きないのですが、生える余裕がないときもこの性質は変わりません。すると隣の歯にぶつかってその歯を動かしたり、隣の歯にダメージを与えたりします。
また、そのようなことが起きなくても、まともに生えてきていない歯は、他の歯と違って、歯磨きによって清潔に保つことが困難になります。そこから歯ぐきや顎の骨に感染が起こり、痛みや腫れがでてくることがあります。
とくに成人女性の場合、妊娠中にこのようなことが起きると、不用意に抗生物質や鎮痛剤を飲むわけにもいきませんので、大変な思いをすることもあります。
何かことが起こってから処置をするよりも、事前に適切な処理を施す方が、苦しい思いをせずにすむことも結構多いのです。

親知らずが痛いとき
 親知らずが原因で歯ぐきが痛くなった場合は、柔らかめの歯ブラシで親知らずの周りをしっかり磨き、清潔にしてください。うがい薬でブクブクうがいをした後、患部を冷やしてください

参考文献:いつまでもきれい 歯の健康(株)SSコミュニケーションズ刊