ノイズ・ホワイトニング

以下、当BGMの特徴を以下にまとめました。是非ご参照下さい。

1:周波数による効果

A:タービンの嫌な音をマスキング

マスキングとは、ある音が他の音を聴こえにくくする現象の事を指し、特定の周波数帯と、同じ周波数帯の音を挿入する事で、特定の音を聴こえにくくする事が出来ます。

当BGMは、人に最も不快感を与えるタービンの無機質な金属音と同じ周波数帯の音が、音階を持っている楽器によって挿入されており、マスキング効果で患者様が嫌な部分を聞こえにくく致しています。

*マスキングが起こる理由は、耳の構造にあります。耳の穴から(もしくは骨から)入った音は、蝸牛(カギュウ)に伝わります。蝸牛は、周波数帯毎に、音信号を振り分ける役割を果たし、蝸牛内部の膜上にある神経細胞を興奮させます。

低周波数は蝸牛内の蝸牛孔で最大になり、高周波数は、蝸牛内の前庭窓で最大となります。音の周波数帯が近ければ、興奮する神経も同じです。例えば、8kHzの周波数の音を聴いた時、その周波数帯近辺に対応する神経は興奮し、この時にさらに同じ周波数帯の音を聴いたとしても、すでに興奮している神経細胞はさらに興奮することはできず、音の大きさほど変わったようには聞こえません。これがマスキングの現象です。

マスキング効果

B:タービン音の鋭さを緩和する

タービンの金属音から患者様が感じる鋭さを和らげるための工夫をしました。

音の鋭さ:シャープネスとは、ドイツのミュンヘン工科大学のビスマルクが提唱した音の形容詞です。Sharp(シャープ)−dull(鈍い)といった尺度と関わります。

シャープネスは、音のエネルギーの優勢な周波数帯に関係します。音のエネルギーが高い周波数帯に優勢なものほど鋭い印象を与え、反対に低い周波数帯に優勢なものは鈍い印象を与えます。

このCDでは、マスキング効果のある高い周波数帯の音と共に低い周波数帯の音を強調して挿入する事により、タービン音から感じる「鋭い」といった印象を排除出来ます。

*音の形容詞は、SD法による統計的手法で分析した結果決定されます。

当BGM周波数構成
2:音の調性による効果

A:タービン音と調性を合わせ、違和感のない空間を

調性のある音楽とは、一般的に人が聴いていて違和感がない音楽とされ、音楽界やマスメディアを通じて流通する音楽の多くは、調性があります。

患者様がタービン音と当BGMを合わせて聴いた場合に調性を感じるように、タービン音の調性をベースとして、メロディーや和音を制作しています。ですので、患者様にとって違和感のない空間をBGMでおもてなし致します。

反対に既存のクラッシックやヒーリングミュージックとドリス音を合わせて聞くと、調性がない音楽と認識され、患者様に違和感を与える可能性があります。

*調性音楽とは、メロディーや和音が、主音(音階の最初の音)に、関連付けられつつ構成されている音楽で、主音に戻ろうとする傾向があります。いわゆる音楽理論に基づいて制作された音楽の事を指します。

当BGMと既存のクラシック・ヒーリングミュージックとの違い
3:編曲による効果

A:癒しを提供するテンポと和音・メロディー

人間が音により最も癒されると感じる要素は、生体リズムにシンクロする要因が、楽曲にどのように導入されているかが重要となります。

そのため、当BGMのテンポは、人間が最も自然に抵抗無く楽曲を受け入れられるとされる心拍数に近いテンポに設定しております。

さらに、和音は不安感や恐怖感を和らげる効果のある自然界の音(風やさざ波、滝の音等)に代表される、音の揺らぎ効果(ヴィヴラートや音量の変化)がある弦楽器で主に構成し、メロディーは和音の音色と調和が良く、伸びがあり豊かな音を持った楽器で演奏しています。

*演奏は全て生演奏。人が演奏する事による「揺れ」も体感して頂けます。

B:患者様の滞在環境を考えた音楽性

楽曲のテイストは、アンビエントミュージックと呼ばれる音楽性を採用しています。

「主体的に聴く事も出来るし、無視する事も出来る」といったリスナーの日常生活においてのBGMといった側面が大きい音楽性で、先生とのコミュニケーションを妨げる事や長時間聴いても嫌になる事はありません。

*アンビエントミュージックとは「WINDOWS95」の起動音の制作やU2など世界的に成功を収めているミュージシャンのプロデュースで有名なブライアンイーノ(イギリス)が提唱した音楽の形態です。

タービン音の周波数特性