よく噛んで老化防止を

歯ごたえのある食事の心がけ

 私たち人類の祖先には虫歯も歯周病もありませんでした。虫歯をはじめとする口腔の問題は、すべては人類が食べ物を加工して、やわらかくして食べるようになったことに、はじまります。

 そこで、やわらかい食べ物の害を知ったうえで、少しでも歯ごたえのあるものを口にする機会を増やしたいものです。
 やわらかい食べ物は、まず歯につきやすく糖分が多いということがあります。また、よくかまずに飲み込みがちです。
 一方、かたいものは歯につきにくく糖分も少ない。また、どうしてもよくかまなければなりません。これが虫歯を防ぎ消化を助けるのです。そして同時に強いあごをつくります。
 たとえば煮干しなど、小骨の多い小魚などもよいでしょうし、腸の中をきれいにしてくれる野菜などの繊維質は、腸ばかりでなく歯もきれいにしてくれるのです。挽き肉よりは肉の塊がよく、くるみナッツ類も歯によいのです。
 とくに外食の機会が多く、ハンバーガー、スパゲッティ、カレーといった食事に明け暮れている人は、食生活を、もう少し考えないと、歯も歯茎もあごの骨も退化させてしまいます。

かむと脳の老化が防げる?

 ある実験によると、ものをかむと脳の血流量 が増えると報告されました。これは、高齢になっても自分の歯がたくさんあり、よくかむことのできる人はぼけにくい、という事例と一致しますね。


参考文献:新訂歯がわかる本 みずうみ書房刊